費用
フランスでの出産は基本的にただ、といわれている。
はたして本当にそうなのか?
たしかに、Securite sociale (社会保障)に加入していれば、定期健診や、
検査代などは、全額払いもどしだった。
それ以外に、緊急で入院したり薬を処方されたりしても、たいていは
上記の社会保障でカバーでき、カバーできなければ、mutuelle(共済)に
はいってればそれで残額をカバーしてくれたと思う。
ただし、これは妊娠16週(だったと思ううろ覚え)頃までに初診をうけ、
その後の月に一度の定期健診もちゃんと通うことが条件である。
日本では結構な額になるときく、無痛分娩(硬膜外麻酔が主)も、保険で
全額カバー。
おお!妊娠、出産天国じゃあないですか!
そんなわけで(?)フランスはここ近年ベビーブームだそうだ。
だけど、ただとはいっても、毎月給料からけっこうな額の保険代をはらってるし、
mutuelle だって決して安くはない。
ほんとにまるっきりただ、ってわけじゃあない(当たり前だけど)。
なお、定期健診代などは、いちど払って、あとから戻ってくるシステムだが、
出産費用は、最初からまったく払わなかった。
2度ほど急な腹部の痛みで救急車で運ばれ(これは日本も無料)、病院で診察されたが、
これもまったく請求されなかった。
私は、これは何かのエラーだと思った(フランスに慣れすぎ(笑))が、どうも
それがフツウのようだ。
もちろん、これは変わる可能性があるし、“おまえのゆうことなんか鵜呑みにできるかー!”という賢明な方もたくさんいらっしゃると思うので、詳しいことは
こちらなどで
調べてみてください。
無料だともちろん嬉しいけれど、奥ゆかしい日本人の私(?)は、不備やエラーがあっても
ただだと文句が言いづらいのが辛いところだった。
お金払えばいいってわけではもちろんないけれど。
もちろん、フランス人は、“当然の権利!!”というカンジで、いつでもどこでも
文句言いまくっていたけれど。
フランス人は文句言うの大好きだが、サービスの質が低いのも確かなので、
どちらが悪いのかは誰にもわからない(笑)。
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